会社員コルレオーネBLOG

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コピーライターに学ぶ言葉術とネーミングセンス!世界で最も偉大な発明は「ライオン」!?あるあるや概念に名前を付けて、言葉を発明しよう!

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世界で最も偉大な発明は「ライオン」だそうです。正確に言うと、「ライオン」という言葉を発明した人だそうです。

 

強靭な体や鋭い牙を持っていたものを、「ライオン」という言葉を発明したことで人間の頭の中で理解できる概念になりました。つまり、ネーミングを行うことで、共通認識に落とし込んだわけです。

 

得体の知れないものは総じて怖いもの。ですが、それに名前を付けることで誰しもが「あるある!」と唸る概念に変えることができるのです。

 

プロのコピーライターの方のノウハウを基に、言葉の持つ力を勉強してみましょう!

 

・仕事で文章を書く機会が多い!
・言葉の持つパワーを知りたい!

 

という人にむけて書きました。

 

最初に結論から!

 

  • 混沌としたものに名前をつけることで、概念に変わる。人間が処理できるレベルにまで落とし込める!
  • 名前を付けることで、共通認識・あるあるを呼び起こせる!
  • 自分でも、身の回りの現象に名前を付けてみよう!

 

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コピーライターに言葉術を学ぼう!

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最近僕が読んで感銘を受けた阿部 広太郎さんの著書「コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ言葉術」。 

コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術

コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術

  • 作者:阿部 広太郎
  • 発売日: 2020/03/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

電通のプロのコピーライターの方のノウハウ・言葉を扱うという行為について余すことなく語ってくれている一冊。ブロガーの方や、会社で文章を書く機会が多い方には是非読んで頂きたいそんな本。

 

この本の中で、面白かったのがとある質問。阿部さんがノンフィクション作家でもあるコピーライター開高健さんから、こう聞かれます。

 

世界で最も偉大な発明をした人ってどんな人だと思いますか?

 

ここで、思わず「火」かなと普通の方ならばなると思うのですが、開高健さんの答えは

 

ライオンという言葉を発明した人

 

なぜかと言うと、

 

強力な足を持ち、鋭い爪を持ち、ものすごい牙を持っている、混沌とした恐怖の塊。速くて、痛くて、鋭い、恐ろしい混沌の塊なんですね。ライオンじゃなかったわけです。
ところが、一度これに「ライオン」という言葉を作って当てはめてしまいますと、ライオンはどうなるかと言うと、人間の意識の中で変わってしまう。

 

ここで、「ライオン」という名前を付けることで、「ただの四つ足の獣」へと変わってしまうのです。 

 

混沌としていたものに名前を与える、そうすることで人間の中で概念となる。こうすることで、今までは混沌の塊だったので太刀打ちできませんでしたが、対処できるレベルにまで持って来れたのです。

 

つまり、訳の分からないものにネーミングをすることで、人間の中で落とし込める存在になると。確かに、そう思うと世紀の大発明ですね。

 

この発明の一連の流れに名前を付けるわ

 

お、早速だね!何にすんの?

 

らいおんハート!!

 

・・・

 

「名付け力」を磨いて共感の嵐!?

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このくだりを読んで、真っ先に脳内に出てきたのは心の師匠千原ジュニアの話。過去に「にけつッ!!」という番組で、とある事象に「いきなりザッパーン」という名前を付けていたのです。

 

長らくファンで、「にけつッ!!」の公開収録に行ったこともあります。笑

 

www.bit-corleone.com

 

「いきなりザッパーン」ってなんぞやとお思いですよね。これは、とある曲を聴いていて、サビに入った瞬間に、

 

あ〜〜!!!この曲ってあの曲だったのか!!

 

となる現象。どうですか、結構身に覚えないですか?ちなみに、僕は「創世のアクエリオン」を聴いてなりました。

 

www.youtube.com

 

一万年と二千年前から愛してる〜

 

いきなりザッパーン!!!

 

僕がここで感じたのは、名前をつけることで「みんなもそう思っているんだ」と判明したこと。一種の「あるある発見」と言っても良いかも。

 

つまり、ネーミングがされていないだけで違和感を感じたり、心の片隅にある事象は多い。それに名前を付けてあげることで、共通認識として扱えるんですね。

 

とある講演家が、昔イジメにあっていたけど、毎日学校には通っていたという自身の体験を語っていました。その話で面白かったのが、

 

家にいて学校に行かないという発想がそもそもなかった。「引きこもり」・「不登校」という言葉がそもそもなかったから。この2つの言葉ができた時に、その手があったのかってめっちゃ驚いた。

 

という話。

 

その言葉ができるだけで、発想の枠が広がるんだな。というか、言葉にもなっていないものは考えも及ばないのか

 

と思ったり。とかくネーミングというのは、実は恐ろしいまでのパワーを秘めているのです。

これがオレのネーミング!!

ネーミングで押さえておくべきポイント

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さて、せっかくなので僕もネーミングをしてみようと思います。阿部 広太郎さんによると、名前を付ける際に押さえておきたいポイントは3つあるとのこと。

 

  • すでに名付けられていないか
    その事象に名前がついている場合は、新たに考えなくてOK
  • 本当に言うかどうか
    本当に自分で使うのか?口に出して違和感ないか?ここで判断
  • 短く強く呼びやすく

 

ふむふむ

 

好きなものを売っている店の品揃えが膨大過ぎて、逆に嫌になる現象

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好きで仕方ないものがいっぱいありすぎて、逆に嫌になる・困った時ってないですか。僕なら超大型の中古CDショップや、見切れない大きさの古着屋など。

 

めっちゃ好きなんだけど、そこまで多くなると逆に見たくなくなるというあの現象。ネーミングしてみました。

 

脳ジャム

 

jamは「詰まる」とか「電話回線などがパンクする」という意味。あとは選択肢が多すぎると選べなくなることが判明した、有名なジャムの実験から。

 

学校や職場に一人はいるであろうあの人

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学校や職場、部活やご近所付き合いでも一人はいるであろう人。度を過ぎた干渉をしてくるあいつ。ただ、タチが悪いのが、こちらのアドバイスを言ってきている点。

 

嫌みとかだった方がまだ割り切れるのに。こちらの行動を逐一見てきて、「ここは◯◯した方がいいよ!」と頼んでもないのに、助言して来る人達。名前を付けました。

 

おせっかベーション

 

名前の由来とか知りたい

 

察さんかい!!

 

たまに訪れるお金を使いたい願望ってあるよね!?

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「ムダ使いはしない」と、心の中では誓っている。しかし、それでも「何か買いたい」・「何かお金を使いたい」と感じることってないですか?

 

せっかくの休日に、都会に出てきて何か買わないと勿体ない。やっと海外旅行できた、記念になるもの・一生使えそうなものを買って帰りたい。あなたも、こんな気持ち抱いたことありますよね!?

 

そういう矛盾した衝動に名前を付けました。

 

散財心理学

まとめ

では、最後にこの記事をまとめます。

 

  • 混沌としたものに名前をつけることで、概念に変わる。人間が処理できるレベルにまで落とし込める!
  • 名前を付けることで、共通認識・あるあるを呼び起こせる!
  • 自分でも、身の回りの現象に名前を付けてみよう!

 

名前がない存在というのは、知覚できずツラいもの。しかし、名前があることで「みんなも同じことを考えているのだ」と安心できます。

 

思春期の少年が、好きな子ができて毎日そわそわする。そんな時に、「恋煩い」という単語を知ったら、少しは落ち着けるはず。

 

あなたも身の回りのものや事象に名前を付けてみて下さい!

 

ではでは!