会社員コルレオーネBLOG

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東京から地方へ。東京を去るということを考える。上京には光は当たるが、東京を去る者にこそスポットライトを当てたい。

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平日のオフィスタイムには、日本の人口の約33%が集中している巨大都市、それが東京。名実ともに日本の中心地ですよね。ビジネス、文化、ブーム、芸能界、全てが東京を起点として動いています。

 

世の中でよく使われる言葉、「上京」。地方在住者が、東京で生活を始めることを指す言葉です。ところがどうでしょうか、東京から出て行く人を指す言葉って実はないのではないでしょうか。

 

ロジックでいけば、「下京」ってことになるのかもしれませんが、耳馴染みはないです。世の中では、東京に出てきた人のストーリーは多く目にしますが、逆は少ない。だったら、僕が書くしかない!

 

東京から去ることになって、心のどこかで一抹の寂しさを感じている人もいるでしょう。そんな人の気持ちを僕が代弁します。 

 

・東京から地方に住むことが決まった。
・会社の転勤で東京から出て行くことになって、寂しい

 

という人にむけて書きました。

 

最初に結論から!

  

  • 東京に行く人は注目されがちだが、東京から出る人はあまり注目されない
  • 地方出身者が東京で生活するのは、一種の冒険である
  • どこに住むかではなく、何をしたかが重要 

 

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逆・上京をする人達は必ずいる

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「くだらない」って言葉ありますよね?この言葉の語源をご存知でしょうか?

 

ちなみに、その昔、朝鮮の三国時代に高句麗、百済、新羅という3つの国がありました。

 

「高句麗、新羅」、これはどういう意味でしょう?

 

百済(くだら)ない!

 

これとは全く別物です。というかこのなぞなぞこそ、まさにくだらない

 

日常会話でも、しょうもないことに対して「くだらない」なんて言いますよね。このくだらないの語源は、江戸時代にあるそうです。

 

江戸時代には、大坂や京都などの「上方」と「江戸」との間で、特産品などが行き来していました。

 

当時、上方から江戸に送られてくるものを「下りもの(くだりもの)」、江戸から上方に送られるものは「登せもの(のぼせもの)」と呼ばれていたそうです。

 

つまり、上方から江戸に流れるレベルでないものは、下ることのないもの、つまり「くだらないもの」とされていました。なるほど、面白い。小学校の時に、社会の先生が雑談で教えてくれたっけ。

 

というか昔は江戸から、大阪・東京がのぼりだったんだな。今とは逆やん。

 

調べてみたところ、朝廷のある京都が千年の都であるのに対して、幕府がある江戸は発展途上の新興の地方都市とされていたためだそうです。気付けば、関東の方がすっかり上ですよ。

 

どこで一体切り替わってしまったのか。。。

 

前置きは長くなりましたが、とにもかくにも僕は東京から大阪へと転勤になったのです。くだる人間になったわけです。

 

ちなみに東京から地方に動かない人間は、くだらない人間です、今までの理屈でいくと。東京の人たち、ごめんなさいね。

 

東京を去ることが決まり、粛々と準備を進めている中で気付きました。東京に移った人間は題材やドラマにされやすいけど、去っていく人間にはスポットライトが当たっていないってことに。

 

僕が好きな大学生の青春小説の傑作「横道世之介」もまさに上京した若者の話でしたし。物語は新宿駅に来たところからスタートしてたし。

 

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考えてみれば、東京から去るということは一抹の寂しさだったり、背徳感があると思うんですね。僕の場合は転勤でしたが、それでもどこか夢破れた感がないわけじゃない。 

 

東京から出て行く人って、なんかイジりづらい雰囲気があるってことでしょうか。

 

芸能界や音楽業で、一花咲かせてやろうという気概がある方が上京し、その後挫折し、東京を去るみたいな図式と重なるのかも。東京から地方に出て行くのは、どうしてもネガティブなイメージが出てきてしまいます。

 

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https://fineboys-online.jp/interview/detail.php?id=2890より引用)

 

以前に、大阪アメリカ村で、東京出身のNovel Coreというラッパーのライブを観たことがありました。MCの時間で、

 

地方でライブするの初めだから、緊張するぜ!

 

あ、そうか。大阪も大都市と思っていたけど、地方なんや。。。

 

ってなんか凹んだことも合ったっけ。

 

毎年東京に出てくる人もいれば、それと同じだけ出て行く人もいる。東京に来る人には注目が集まるのに、出て行く人には照明は当たらない。だったら、僕が出て行く側の気持ちを書きたい。

東京で楽しかったスポットまとめ

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ちなみに僕の東京の滞在期間はなんと1年。ごっつ短い。コロナウイルスが蔓延する中で、関西から東京に行く。そしてコロナウイルスが全くおさまっていない中で関西に帰ってきたと。

 

大変だったね。東京に行って、楽しいこと1個もできなかったでしょ!?

 

これは、100回は言われた。職場の同僚や地元の友達にも言われた。でもそんなことはありませんでした。休みの日に、気になっていた場所には一通り訪れ、東京を満喫できたんじゃないかな。

 

東京を去るにあたり、楽しかったスポットをまとめてみます。彼女と別れて、気持ちの棚卸しをしている感覚ですね。

 

  • 渋谷・原宿・表参道
    僕の中では、ここでひとまとめ。全部徒歩で移動。東京にいる間に、最も行ったスポットかも。竹下通りは中学生・女子高生ばっかりだったけど、アラサー男がウロウロしていました
  • 下北沢
    サブカルとカレーの聖地。バンドマンや俳優の卵が集うイメージ。街の空気感が良い、東京でルームシェアするなら下北沢が良い。
  • 新宿
    大阪で言えば、梅田的な立ち位置。人々は「新宿には何でもある」と言う。確かにアパレルから、電化製品、食べ物まで何でもござれ。何でもありすぎて、宗教勧誘まであったっけ。
  • 中目黒・代官山
    ザお洒落エリア。歩いているだけで、自尊心が高まる。代官山の蔦屋書店は好き過ぎて何度も行った。中目黒で毎回きょろきょろするけど、EXILEのメンバーは結局一人も見つけれなかった。
  • 六本木
    ヒルズがとにかくスゴい。それ以外は特になし。
  • お台場
    ガンダムを始めてみたときは感動。海の近くのエリアで、巨大モールもあるので、一日遊べる。
  • 上野・秋葉原
    下町感とアニメ感が交じって、いい塩梅。東京の中でも、圧迫感が少なくて、一人でも充実した時間を過ごせること請け合い。
  • 錦糸町・押上
    住んでいたのがこの辺り。スカイツリーがあるのもこの辺り。繁華街として、中の上に甘んじていた錦糸町もどこかニクめない。

 

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とりあえず、greatful daysでZEEBRAがラップしていた

 

渋谷・六本木 思春期も早々に これにぞっこんに
カバンなら置きっぱなしてきた 高校に

 

の渋谷と六本木には行けた。万歳。

地方出身者が東京に行くのは、一種の冒険である

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東京を去ってみて、思うこと。それは、東京にいる間はずっと冒険をしている気分だったなぁということ。そう、僕は1年間に渡る冒険を終えて、いま大阪で生活をしているのです。

 

僕みたいな地方出身者にとって、東京はダンジョンなんです。人が多い、電車の本数も多い。お金が流れ込んでいる。テレビで見たあの場所がある。

 

池袋に行き「うわぁ、IWGPやん!」となり、恵比寿に行けば「花より男子で出てきたやん!」となる。ミーハー丸出し。

 

ファッション雑誌で紹介されるショップはたいがい東京のお店だったりします。東京にいる間はまさに、日本にある全分野の中心地に身を置いている感覚があったんですね。

 

僕は錦糸町の付近に住んでいたのですが、たまたまテレビをつけた際に、錦糸町の特集が組まれていました。いつも歩き回っている生活圏内がテレビに映っている何とも言えない違和感と高揚感。

 

僕の奈良の実家の最寄り駅がテレビで観たのは、おそらく20数年感で一度だけ。自分の近所がテレビに映っている、この感動を東京生まれ東京育ちの友人に伝えると、

 

あー、そうなんや

 

(え、それだけ・・・?)

 

そう。もう東京人は文化の中心地にいすぎて、慣れきってしまいっているんです。恐るべき巨大都市。

 

そんな東京にドキドキして出てきた。そして、人知れず去っていく。東京には1000万人以上住んでいるけど、僕が東京からいなくなったことは誰も知らない。

 

職場の人、東京で知り合って定期的に会っていた数人の友人、大家さん、これくらい。こう思うと、感傷的になってしまう。この得も言えない感情を、エモいって言うでしょうか。

 

引っ越し業者から電話が来て、朝一番の荷物搬出時間を伝えられる。荷物梱包のまとめを朝起きてからしよう。最後に散歩でもしよう。

 

東京最後の夜。1人夜道を歩く。もうね、泣きそうになるんですもしかしたら、もう一生東京で住む機会はないんじゃないかって。これから大きなムーブメントが起こっても、自分は乗り遅れるんじゃないかって。

 

関西生まれ関西育ちで、親戚も友人も全て関西の僕。そんな僕からからすれば東京を去って関西に帰ってくるのは、メリットの方が遥かに大きい。それでも、やっぱり寂しい。

 

自分の目の前にあった大きなチャンス。そのチャンスに急に大きな翼が生えて飛び立っていったかの様な喪失感。開かれていたはずの世界が、急に目の前で閉じてしまった様な悔しさ。

 

東京の街を最後に歩く。借りていた本を図書館の返却ボックスに返した時に、自分の冒険の終わりをひしひしと感じたのでした。

大事なのは、どこに住むかよりも、どんな人間であるか

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貴重な20代のうちに東京に住めたのは本当に良かった。刺激があった。色々な人がいた。東京では何でも買える。恋愛とか形のないものさえもお金で買えてしまう。

 

東京に住むデメリットは家賃がべらぼうに高いってことくらい。物価も高いけど、スーパーで売っているパンとか野菜の値段はそこまで変わらない。

 

でも僕はこう言いたい。僕みたいな東京を去る者にはこう伝えたいんです。

 

どこに住むかじゃない、どんな人間であるかこそが大事だ!

 

東京が文化の中心地だとしても、それを享受できる素養がないと意味がない。何でも買えるけど、審美眼がない人にとっては価値がない。

 

東京に住むだけでは、劇的な変化はありません。東京じゃないから、充実しないなんてこともありません。

 

どこに住んでいても、チャンスや何かのきっかけはあります。東京の方がそのチャンスはきっと多い、でも東京以外にもある。そして掴めるかどうかは、完全に個人の能力次第なんですね。

 

だから僕はこれからもブログを書く。情報発信は続ける。どこにいてもやることは変わらない。もしあなたが東京を去ることになって、不安や寂しさを感じているなら、東京にいた時よりも行動しましょう。

 

どんな場所に住んでいたかではなく、何をしたかで自分を語れる様になりましょう! 

【関連記事】新宿で宗教勧誘の被害にあった話

新宿でがちがちの宗教勧誘にあった話。その宗派の総本山みたいなところまで連れて行かれました。ルポライターになった気分で書いたので、是非読んでみて下さい。

 

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【関連記事】東京と地方の違いを考えてみた

東京に住んで半年経った頃に、東京と地方の差を考えてみました。上京を考えている方は、是非読んでみて下さい。

 

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まとめ

では、最後にもう一度この記事をまとめます。

 

  • 東京に行く人は注目されがちだが、東京から出る人はあまり注目されない
  • 地方出身者が東京で生活するのは、一種の冒険である
  • どこに住むかではなく、何をしたかが重要 

 

最初東京に住むことが決まった時は憂鬱でした。土地勘もないし、思い入れもない。でもいざ住んでみると、去るのが寂しい。人間って不思議なもんです。

 

今後僕は東京に住むことはあるのでしょうか、ないのでしょうか。神のみぞ知る。先は分からない、だから人生は楽しい。不確実性にこそ、心が躍る!

 

このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。

 

この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!