映画のジャンルでオススメは「音楽映画」!映画の分類で最も垣根がない、本当に面白い「音楽映画」はコレだ!
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「音楽映画」は好きですか? 映画には色々なジャンルがありますが、定期的に観たくなってしまうのが音楽がテーマの映画。
僕は昔から音楽が大好きで、大好きな映画と組み合わさったらそりゃ最高でしょう!笑音楽映画の強みは国境が関係ないこと。どんな言語であっても、音楽は平等なのです。
「スクール・オブ・ロック」、「ボヘミアン・ラプソディ」などなど色々な名作ありますが、少し通なものも含めてHIP HOPとロックに関する音楽映画を紹介します!
音楽映画観たいけど、何を観れば良いの?
という人にむけて書きました。音楽を映画で感じて下さい!
音楽映画の素晴らしさ
実際にある音楽が基になっている映画(伝記映画)
音楽映画は素晴らしい。なぜなら、音楽の魅力を余すことなく見せてくれるから。そして、音楽映画は2種類あります。
- 実際にある音楽が基になっている映画(伝記映画)
- 架空のアーティストによる映画
1つ目は、記憶に新しい世界で大ヒットした映画「ボヘミアン・ラプソディ」など。このタイプの魅力は、すでに好きだった音楽の理解が深まり、もっと好きになれるということ。
それまで聴いていた音楽の背景などが分かりますし、そのアーティストに肩入れしてしまう。そして、何より有り難いのが、そういった映画が公開されると関連商品が色々発売される。
過去に出たはずなのに、もう一度スポットライトを当てられるあの感覚。音楽映画によって、音楽が再び蘇るんですね。
架空のアーティストによる映画
これも大きな魅力、架空の音楽映画です。実世界には存在していないバンドや歌手を題材にしたもの。もしくは、音楽を通して自己実現や成長をみせるパターン。これも名作が多いですね。
大傑作「スクール・オブ・ロック」とかは正にこれです。主演のジャック・ブラックは言わずもがな、子役も良いんだよな。音楽を通じて成長するよ様子がキラキラしているし。
このパターンの魅力は、映画内のオリジナルの楽曲達。例えば、世界的に人気のロックバンドの話だとすると、その映画の中には世界でヒットするレベルの名曲を作らないといけないわけです。
そうしないと、その映画内リアリティが薄まってしまうから。つまり、今名作として残っている音楽映画はスゴい、ちゃんとこのハードルをクリアしているわけですから。
つまり、架空の音楽映画は、今まで聴いたことのない名曲に出会える可能性大なわけです。ワクワクしませんか?
HIP HOP(ヒップホップ)編
8MILE(8マイル)
これはド定番でしょうか。アメリカを代表するラッパー、黒人だった文化に切り込んだ伝説のラッパー、Eminem(エミネム)の半自伝映画。この時期金髪だったエミネムが黒に染め直し挑んだ映画です。
アメリカのラッパーは羽振りが良く、豪邸に住んで、高級車を乗り回している姿がしばしばメディアやSNSで取り上げられています。しかし、この映画ではもっと泥臭くひたすらにマイクを握るアンダーグラウンドのラッパー達が主役。
お金・コネ・学歴も何もない、貧しい仕事の中で歌詞(リリック)を書き続けるラッパー達。これって結構現代の日本語ラップシーンに近いものを感じるんです。
まだ何者でもなかったエミネムが、スターダムの階段の麓にたどり着いたのかという様なラスト。逆境を打ち砕く為に、前進し続ける男達の話なのです。
Eminem - Lose Yourself [Live] [HD 720p]
ちなみに、この映画の主題歌「Lose Yourself」はアメリカのHIP HOPを代表する超名曲。大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンの乗り物の曲に使われたり、一時期のiPodのCMソングになったり、筋トレの時に聴く曲の1位に選ばれたり。とにかくとんでもないパワーを持った曲なのです。
エミネムのベスト盤に収録されています。この映画の中で、この「Lose Yourself」を徐々にエミネムが書き上げて行くのですが、それを観てから聴くと興奮がヤバい。
エミネムの生き様が分かる、ラップシーンのヒリヒリが伝わる!
ストレイタ・アウタ・コンプトン
アメリカ西部コンプトンで活動していたHIP HOPクルー「N.W.A」の伝記映画。アメリカ本国を始め世界的に大ヒット。僕も劇場で鑑賞しました。
ちなみに、タイトルにもなったN.W.Aの代表曲「Straight Outta Compton」。めちゃくちゃかっこいいので聴いてみて下さい。
僕は多少聴いたことがある程度でしたが、この映画を観てこの世界観にどっぷり浸ってしまいました。HIP HOPの持っている攻撃性だったり、社会風刺だったりを余すところなく堪能できます。
マフィア映画にも似た楽しみがありますね。「ファミリー結成→絶頂期→徐々に崩壊」というこの定番図式。笑マーティン・スコセッシの作風に近いのかな。
そして、この映画が公開された当たりでN.W.Aだったり当時の名盤が再発売されたりしました。この映画でHIP HOPの温故知新になったわけです。
HIP HOP好きは必見だ!HIP HOPのIQが上がる!
オール・アイズ・オン・ミー
アメリカを代表する伝説のラッパー「2Pac」。25歳の若さでこの世を去った人類史上最強のラッパーの伝記映画です。
この2Pacがずば抜けてスゴいのは、23,24歳という若さで世界を獲ってしまったこと。歴史上様々な偉人はいますが、ここまで若い段階で大成した人っていないんじゃないかな。。。
どうやって生きてきたのか、何を信条に2Pacは進んできたのか。そうして1990年代というアメリカのHIP HOPが最も血気盛んだった時期はどんな様子だったのか。これは非常に教養になる映画ですよ!
2Pacの代表曲「California Love」、中毒性がハンパないです。お店で流れていると、終わるまでは出れないし出たくない。笑
HIP HOP好きは必見だ!HIP HOPのIQが上がる!(2回目)
ハッスル&フロウ
これは架空のラッパーの話。借金取りだったろくでなし男が、取り立てた際に押収したおもちゃのサンプラーでラップに目覚めるという話。これも「8Mile」同様、泥臭いラッパーのアツい映画。
何もない男が、わずかな仲間とスタジオ(自宅を改造、ここも楽しい)で曲を段々と作り上げて行くプロセスは本当に観ていて楽しい。
ライムスターの宇多丸師匠も大絶賛していました。日本のトップラッパーが褒めるということはやはりそれだけリアルなんでしょうね。
アメリカのラッパーの収入は青天井ですが、下の方は実はそこまで変わらないのかも。負け犬に垂らされた1本のクモの糸、最高じゃないですか!
今までの負け人生をひっくり返そうとする姿に涙!
SR サイタマノラッパー
こちらは日本のラップシーンの話。埼玉を舞台にしたラッパー達が主役なのですが、全員ダサい、野暮ったい。笑 日本語ラップが持っているある種の「イタさ」の様なものを痛烈に描いています。
でも、スゴいのはちゃんと「日本語ラップ」への愛情が伝わってくるところ。結局負け犬だけど、好きなものを貫くという姿は眩しい。そして、何よりこのラッパー達の楽曲がエンディングに流れますが、これがなかなかカッコいい。
日本でラップをするというマイノリティ感をちゃんと表現してくれているんです。
日本語ラップ好きは絶対に観るべき!
ロック編
ペルシャ猫を誰も知らない
この映画は個人的に非常に好きで、シガーロスというアイスランドのバンドの記事を書いた際にも紹介しました。是非こちらを読んで下さい!
この映画はドキュメンタリー、聴ける音楽に制限がかけられている国の話です。そんな閉鎖的な国の中でも、好きな音楽を聴き演奏し続ける実在の人達の姿が胸を打つんです。
音楽が好きという気持ちに嘘はつけないんだよな・・・
セッション
これは音楽映画であり、スポ根映画でもあります。ドラムを演奏する以外に何も持っていない青年が、悪魔に魂を売ってドラムに取り憑かれると本当にこんな話。
鬼教師がこれまたいい味を出しています。そして、この映画の見所はラスト・映画の終わる瞬間。尋常ならざる切れ味、ここまで清々しいラストシーンって他にないんじゃないかな。。。
そして、この映画で繰り返し練習される曲「Whiplash」。観終わったら、この曲が耳から離れません。
「ラ・ラ・ランド」と同じ監督ですが、僕は断然こっちの方が好みです。
圧倒的なラストシーンは観ないと勿体ない!
シング・ストリート
10代の少年達がバンドを結成する話。舞台は1985年のダブリン、どん底の少年が音楽で自己成長していきます。1980年代のデュランデュランやクラッシュなどの往年のロックバンドのファンは是非観てほしい。
このバンドが作る曲やPVでそのテイストが溢れているから。もはやあるあるとすら言えますね。
10代の頃になら誰も感じるであろう身の丈以上に背伸びしてしまう感覚、女性への憧れ、友情、現状への不満がみずみずしく描かれています。青春映画としても一級品。お勧めした映画の中で最も爽やかな映画ですね。
音楽映画×青春映画の金字塔!
ONCE ダブリンの街角で
先程の「シング・ストリート」の監督の作品。こちらも舞台はダブリン。そして、もう少し大人の話。しがないストリートミュージシャンとある女性が出会い始まります。
この映画の特徴は、何と言ってもドキュメンタリー映画の様なカメラアングル。淡々と登場人物を撮っていて、そのせいか実在感が異常なのです。「これって実際の路上ミュージシャンで映画撮ってるんじゃないの?」と思わず錯覚してしまう。
僕好みなのは、大袈裟な起伏がないところ。日常生活なんだけど、2人が出会ってちょっとだけ波紋が起き始めるというところ。そして、この映画はサクセスストーリーとは言い切れないのも非常に好き。「これって成功するの?しないの? 」という観客に委ねる感じが良いんです。
そして、この主人公が作る曲がめちゃくちゃセンスが良い。この監督って本当に音楽が好きなんだろうなって。
単純な恋愛映画じゃないよ。単純な人生がないのと同じだよ。
まとめ
音楽映画は、国境を越えて人種も越えて人々に響くのです。これからも色々な音楽映画が生まれて行くのかな。
どれか1本でも観てみて下さい。自分の中で何か変化が起きるかもしれません。
ではでは!