キングギドラを聴かないと日本語ラップは語れない!「空からの力」を聴くべし!
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キングギドラ聴いたことありますか?
ゴジラとは関係ない方ですよ。笑
案外名前は知っているけど、、って方は多いのではないのでしょうか。
「ZEEBRAがいたとこだよねー」くらいの方も多いのでは。
しかし、それは勿体ない!
是非、この記事をよんだきっかけで聴いていただきたいです。
キングギドラは何がかっこいいのか、僕のヒップホップの価値観をどう変えたのかを伝えます!
Linkin Parkでラップを知った
まず、そもそも僕は日本語ラップにハマったきっかけはライムスターだと過去に記事にした通り。
でも、そもそもラップにハマったきっかけを思い返すと、アメリカのバンド「Linkin Park」でした。
僕はもともと洋楽ロック畑出身で今でもズブズブなのですが、そんな中洋楽にハマりだした初期に聴いたのが「Linkin Park」。
その当時、洋楽を知る手だてもなく、日本のロックバンドが影響を受けたと公言しているアーティストを片っ端から聴いていました。
(あとは、音楽雑誌ですね!)
そんな中、日本の若手ロックバンドに多大な影響を受けているアーティストを発見しました。
それが「Linkin Park」、そんならと試にファーストアルバム・セカンドアルバムをまとめてリッスン、、、これがまぁかっこいいんです!
おそらくこの時高校2年生、かなり衝撃でした。
ここで、何が衝撃だったかと言うとロックサウンドにラップを乗せているクオリティの高さ。
ラップボーカルをしているいわゆるミクスチャーバンドは数多くありますが、群を抜いていて度肝を抜かれました。
- アーティスト: Linkin Park
- 出版社/メーカー: Warner Bros / Wea
- 発売日: 2000/12/27
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激しいサウンドで、歯切れの良い畳み掛ける様なラップ。
しかし、これはまだまだラップの一側面にすぎないということをまだ分かっていなかったのです。
帝王キングギドラとのコンタクト
日本語ラップを聴きだしてから、しばらくしてキングギドラを聴いてみました。
というのも、探れば探るほどよく名前を見るからです、あいつもこいつも影響を受けているってな状況です。
だったら聴いてみようと聴いてみました、そして遂に日本のヒップホップの帝王とのファーストコンタクト。
感想はいかに、、、、
じ、地味・・・・
今思えば、かなり偏差値低めな意見でした。
てっきりテンションが激しい高速ラップがくると期待をしていたのですが、そうではなかった。
ダークでゆったりしたメロウな感じ。
キングギドラはエヴァンゲリオン!?
結構日本で売れるラップというのは往々にして、早めなテンポのものだったりします。
おそらく分かりやすいから、ジャニーズの楽曲でラップが入っているものも多くありますよね。
代表的な人で言えば、櫻井 翔さんとか。
こういったのは総じて早い、もっと言えば「分かりやすい」。
大衆に受けやすいわけです、ストレートにかっこいいし。
しかし、こういうラップには得てして欠点があるわけです。
それは「飽きやすい」ということです。
そして、キングギドラのラップにはすごい強みがあります。
「聴けば聴くほどヤミツキになる」ということ。
ビギナーであれば、最初こそ分かりづらいですが、聴くたびに新たな発見があります。
聴けば聴くほど、メッセージの深さ、スキルの高さを徐々に把握できるようになっています。
まさに一生付き合える名盤!
これだけ有名なのに、2枚しかアルバムを出していないんです、実は。
どれだけ1枚あたりのクオリティが高いか想像に難くないでしょう。
TVアニメ24話のみで伝説を作ってしまった「エヴァンゲリオン」を彷彿とさせますね。
1枚目「空からの力」、2枚目「最終兵器」!
2枚とも聴いてもらいたいことに違いはないですが、聴きやすさで言えば2枚目ですかね。
キャッチ-な曲も多くなっています。
個人的には、「UNSTOPPABLE」という曲が一番かっこいいですね!
- アーティスト: キングギドラ,童子-T,UZI,ZEEBRA,K DUB SHINE,DJ OASIS,Tony Hester,BOY-KEN,DJ WATARAI,George Del Barrio,Silvia Robinson
- 出版社/メーカー: DefSTAR RECORDS
- 発売日: 2002/10/17
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ZEEBRAは粘っこく絡み付いた声でボースティング(自己誇示)。
K DUB SHINEはオフビートに社会問題を皮肉ってラップします。
キングギドラは日本語ラップの基礎!
かつてのインタビューでキングギドラは、「日本語でラップをするということを意識した」と言っていました。
アメリカで生まれた音楽スタイル、日本ではまだまだマイナーだった際に、この島国にローカライズするべく尽力していたわけです。
アメリカのパクリではない純日本産を生み出すために「空からの力」で礎を築くわけです。
そう言うだけあって、なるべく英語を使わないようにしています。
使う際にも、英語の発音としてごまかさず、和製ラップを貫いているんです。
例えば、よく使われる表現represent。
地元を代表するということで、通常は「レぺゼン」と発音されます。
しかし、あえて「レプリゼント」と日本語の発音で言う、このこだわり。
他の例で言えば、ラッパーは曲中で自分の名前をリリックに入れたりします。
しかもそれがアルファベット表記なら、一文字ずつ発音していくのが定番スタイル。
ICE BAHNのFORKは
F O R K 能ある芸
ライムスターは
R H Y M E S T E R 口からでまかせでしょこのフリースタイル
ですが、ZEEBRAは
「し」に濁点
「ふ」に濁点
「ら」に濁点はなくて
ってな表現をするわけです。
ここまでして日本語使いたいんかい、流石!
日本語で韻を踏むという可能性を押し広げた革命的なグループなのです。
そして、何がすごいかって今聴いても古さは一切ない。
ギドラのスタイルがいかにオーソドックスになっているのか分かるというもの。
日本語ラップの揺るがぬ中枢はここにあります。
迷っていたら、是非聴いてください。
空からの力:20周年記念エディション [通常盤CD/期間限定生産]
- アーティスト: キング・ギドラ
- 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
- 発売日: 2015/06/17
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はまりだしたら既にダンジョンからはもう逃れられない!
まとめ
キングギドラはちなみに、3人メンバー。
ゴジラのキャラクターのキングギドラから名前をとっています。
自分たちのことを「3つ首の金の龍」とも評していました。
ネーミングセンスもいいですね!
前の記事はこちら!
ではでは!