夏にこそ観るべき映画!「海が聞こえる」、「ソナチネ」、「グッバイサマー」!
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こんにちは。ビット・コルレオーネです。
暑いですね、最高気温は依然として30℃後半。
色々なところにお出かけするのも良いですが、夏こそ映画を観ましょう!
今回は「夏」をテーマに個人的におすすめな映画を3作品厳選しました。
優れた夏作品にはある共通点があります。
その共通点とは「不可逆性」!!
夏とは不思議な季節で、あんなに暑くてもううんざりだと思っていても、終わる頃には不思議と空しさを感じてしまいますよね。
冬が終わる時にはあまり感じないのに。
これを自分流に考察すると、夏はもう戻ってこないと言う感覚が鋭く刺激されるから。
「一夏の思い出」なんて言葉にもあるように、今の夏と同じ夏はもう永久にやってこないと深層心理で感じているのです、きっと。
このテーマ「不可逆性」を軸に3本選びました。
観るべし!!
海が聞こえる
個人的にジブリで1番好きな作品かも知れない、ジブリスタッフの作品ですが。
予告はこちら。
Ocean Waves - Official Trailer
舞台は高知市、主人公杜崎拓と、その親友松野豊、そして東京から転入してきた武藤里伽子、三人の人間模様を描く青春群像劇。
あらすじは割愛しますが、この映画は好きでもう何度となく観ています。
この映画の「不可逆性」はある主人公の過ち。
ヒロイン武藤里伽子のことが気になっているのに、自分に正直になれないばかりに、正しいと思っている行動がとれず、彼女を傷つけてしまいます。
若さ故の過ちと言ってしまえばそうですが、2人の溝は埋まらず結局そのまま疎遠に。
ラストまで含めて、本当に心に残る素晴らしい傑作です。
人は誰しも、人間関係において「あの時こうしていたら」とか「この時にこれをしなかったら」とか抱えて生きてます。
そんな自分の若き日の過ちを「不可逆性」として静かに見つめ直せるそんな作品。
ソナチネ
これも言わずと知れた超名作。
北野映画の最高傑作、各映画祭でも絶賛の嵐、予告はこちら。
しかし、これが味わい深い。
このヤクザの一味が抗争もしますが、砂浜や海で毎日の様にキャッキャやっているのですが、日々死と隣り合わせ。
人生最後ともいえる夏を登場人物達は過ごしています。
そんな刹那的な生き方は妖しくも、凄まじく魅惑的!
大杉蓮も出演していますが、彼もまだすごい若手の時期、このことももう戻らないという感覚をさらに刺激してやまない!
グッバイサマー
上記2作品と比べると知名度に劣りますが、正直この映画の紹介をしたくてこの記事を書いていると言っても良いくらい大好きな作品。
予告編はこちら。
ミシェル・ゴンドリー監督の青春ムービー!映画『グッバイ、サマー』予告編
劇場で観て一発でこの映画が大好きになりました。
この映画における「不可逆性」は14歳の夏。
この2人の2度と戻ってこない14歳の夏をこれでもかとビビットに情緒豊かに切り取っています。
そして、テオ君は来年度からは軍隊に入れとお父さんに言われていて、この夏が子供でいられる最後の夏。
僕はこの映画を観た時、就職活動を終えていて、来年から社会人になるという時期でした。そう、僕もまた子供でいられる最後の夏だったのです!!
これは肩入れしないわけにはいかない!!(僕はこの時24歳でしたが笑)
そもそも少年の夏ってある種「不可逆性」の極みだと思うんですよね。
40代の夏と50代の夏ってそこまで変わらなさそうですが、10代の夏と20代の夏は全く別物。
この映画で、少年は友情を見つけ、危険な目にも遭い、少し大人になってエンディングを迎えます。期間にしたらわずか数日ですが、きっと彼らの心に一生刻み込まれるはず。
観ている間に自分も彼らと共に動くログハウスにいるのではと錯覚に陥ってしまう。
忘れていた子供時代のドキドキを取り戻させてくれること請け合い!!
これから夏を題材にした映画を見る際は是非、「不可逆性」に注目してご覧ください!
ではでは!!