これは俺の映画だ!〜ネブラスカ 2つの心をつなぐ旅〜
スポンサーリンク
こんにちは、ビットコルレオーネです。
映画好きを自負する人なら、自分にとって好きな映画や人生を変えた映画が何作品もあるかと思います。
しかし、それとはまたひと味違い、意図せずして自分の人生に結びついてしまった映画が一本はあるのではないでしょうか。
自分の人生とリンクして、思わず「これは俺の映画なんだ!」とつい思ってしまうあの感覚。
今回はそんな「俺の映画」についてなお話。
僕にとっての「俺の映画」は・・・
ネブラスカ 2つの心をつなぐ旅!!!
巨匠アレクサンダー・ペイン監督の2013年の映画。
僕がこの映画はレンタルで観たので、2014年の4年前。
以下、あらすじ
モンタナ州に暮らす大酒飲みで頑固な老人ウディ(ブルース・ダーン)のもとに、100万ドルを贈呈するという明らかに胡散臭い手紙が届く。すっかり信じ込んでしまったウディは、妻や周囲の声にも耳を貸さず、歩いてでも賞金をもらいにいくと言って聞かない。そんな父を見かねた息子のデイビッド(ウィル・フォーテ)は、無駄骨と分かりつつも父を車に乗せてネブラスカ州を目指すが、途中で立ち寄ったウディの故郷で両親の意外な過去を知る。(以上、映画.comより引用)
父の昔の知り合い、ガールフレンドと会ったり、息子が知らなかった若い日の父を知っていく過程がとにかく素晴らしい。
当たり前の話ですが、息子は自分が産まれる前の父を知らないんですよね。
自分と同じく少年時代があるのは頭では分かっていても、あまりピンとこないって感じありますよね。
父の故郷を巡り、自分が知らなかった父の一面に触れていく過程がとても丁寧に情緒豊かに描かれています。
みんな本当に実在している様なそんな錯覚に陥ります。
こんな人いるなーと感じさせる自然体な演技。
そして、明らかに詐欺感ぷんぷんなDMを信じている父を馬鹿にされ、息子はとある行動に出て、一発逆転なラストへ!
そして、父と息子のお互いの心を通わせる短い旅が終わり、この映画はフィナーレを迎えます。
損はさせません。
ところが、真の映画的体験はこの映画を鑑賞した後に起こったのです・・・
この映画を自宅で1人鑑賞し深い感動を覚えた翌日、父にある提案を持ちかけられました。
「おじいちゃんと一緒に野田に行かないか?」
僕は「いいよ。」と答えました。
この時、僕の祖父は既にかなり認知症が進行していて、体も弱り、老人ホームにもう何年も入っている状態でした。
祖父を外に連れ出し、気分転換をさせてあげようということだったのです。
しかし、僕の家族が住んでいるのも祖父の前の住居もその時に入っていた老人ホームも奈良、1つ疑問を抱いた僕は父に尋ねました。
「お父さん、行き先は何で野田なの?」
父はこう答えました。
「野田は僕が生まれ育った場所なんだ。」
かくして、息子、父、祖父という1日限りの三代ネブラスカが始まったのです。
続く・・・